2011年 01月 12日
がめ煮 |
お節料理を作ってみる!という新年の目標、第二弾(第一弾、黒豆は大失敗)。本日、「がめ煮」に挑戦!
伝統に縁の薄い家庭で育った私。母は、お節の手作りなんてしなかった。高校一年ぐらいまでは、毎年お正月は、大分の田舎の、父と母の実家に帰っていたので、父方の祖母の手作りのお節を食べて育ったのです。とはいえ、もうかなり昔のことなので、数の子とか、何か海草と大豆を煮込んだものとか、かまぼことか、黒豆とか以外に、具体的に何が入っていたのか、覚えてはいない。デパートやホテルで注文するようなお節とは違い、地味なのですが、「家庭の味」で、美味しかった。
もちろんのこと、祖母の横でお節作りのお手伝いをしていたのは、父の姉。子供だった私は、隣で、お手伝いしながら作り方を覚えようなんて考えもせず(今考えると後悔)。友人でも、ちゃっちゃとお節を作る人達というのは、やはり、お母様が作るのを見て育った人達。
父の実家には、父と、父の兄弟3人とお姉さん、それぞれのお嫁さんとお婿さんで、計10人。その子供達(私のいとこ)が、計10人。計20人が集まって、大晦日には、皆で年越しそばを食べ、夜中の12時になると、大人も子供も、きちんと頭を下げて、「明けましておめでとうございます!」と、挨拶を交し合う。お正月には、お酒と共に、お節やお雑煮を皆で食べる。もちろん、門松や鏡餅もきちんと飾っていたし。私にとっての、日本のお正月の伝統の感覚って、父の実家での経験から育まれていたんだな~って、この年になってつくづく感じるのです。
年末年始にかけて、友人達に訊いてみたり、以前何かの雑誌からコピーをした、おせち料理の作り方を見直してみたりして、「筑前煮」という品が出てきて、名前自体は、初めて聞く(?)のですが、その写真を見ていると、どう見ても「がめ煮」にしか見えない!
インターネットで調べると、「筑前煮」と「がめ煮」は、同じ物だという事。納得!「がめ煮」は、私が育った、九州北部で使われる名称だそうです。「がめ煮」は、福岡の郷土料理で、数え切れないほど食べてきたお料理。朝鮮出兵の豊臣秀吉軍が、博多に幕営した時、すっぽんを捕まえて野菜と一緒に煮て食べたのが、「がめ煮」のルーツとか。
ただ、私にとっては、がめ煮は、お正月のお料理と言うよりは、日常生活の家庭料理という感覚しかなかったので、実は、がめ煮が、お節の一部だったこと、初めて知ったのです。全体的に、地味な色で、決して華やかなお料理ではないのですが、根菜の土臭さがたまらない一品だと思います。そんなわけで、写真の、博多の郷土料理の本の「がめ煮」のレシピを参考に、早速作ってみました。こんにゃくがあれば、もっとよかったのですが。サトイモの代わりに、タロイモ。この本では、もちろんのこと、「鶏肉」なんて呼びませんよ!「かしわ」ですよ!「かしわ」!
仕上がりのお味は、最高!作っていて、と~っても懐かしい香りが。あ~これ、間違いなく、故郷の味!
今まで作ったことのないお料理でも、育つなかで、「出来上がりの味がどうあるべきか」を舌で学んでいれば、将来、大人になって、自分で突然作ってみても、結構うまくいくものなのでしょうね。「旅行中に、一度2度食べて、美味しかった!」というお料理だと、体が味を覚えていないから、再現するのが難しいと言いますか。
こういう所に「育ち」が出るものなんですね~。これ、今後、家庭の味として、子供達に伝えていきたいです。和食に自信のない私にとっては、とても嬉しかったのでございます。
伝統に縁の薄い家庭で育った私。母は、お節の手作りなんてしなかった。高校一年ぐらいまでは、毎年お正月は、大分の田舎の、父と母の実家に帰っていたので、父方の祖母の手作りのお節を食べて育ったのです。とはいえ、もうかなり昔のことなので、数の子とか、何か海草と大豆を煮込んだものとか、かまぼことか、黒豆とか以外に、具体的に何が入っていたのか、覚えてはいない。デパートやホテルで注文するようなお節とは違い、地味なのですが、「家庭の味」で、美味しかった。
もちろんのこと、祖母の横でお節作りのお手伝いをしていたのは、父の姉。子供だった私は、隣で、お手伝いしながら作り方を覚えようなんて考えもせず(今考えると後悔)。友人でも、ちゃっちゃとお節を作る人達というのは、やはり、お母様が作るのを見て育った人達。
父の実家には、父と、父の兄弟3人とお姉さん、それぞれのお嫁さんとお婿さんで、計10人。その子供達(私のいとこ)が、計10人。計20人が集まって、大晦日には、皆で年越しそばを食べ、夜中の12時になると、大人も子供も、きちんと頭を下げて、「明けましておめでとうございます!」と、挨拶を交し合う。お正月には、お酒と共に、お節やお雑煮を皆で食べる。もちろん、門松や鏡餅もきちんと飾っていたし。私にとっての、日本のお正月の伝統の感覚って、父の実家での経験から育まれていたんだな~って、この年になってつくづく感じるのです。
年末年始にかけて、友人達に訊いてみたり、以前何かの雑誌からコピーをした、おせち料理の作り方を見直してみたりして、「筑前煮」という品が出てきて、名前自体は、初めて聞く(?)のですが、その写真を見ていると、どう見ても「がめ煮」にしか見えない!
インターネットで調べると、「筑前煮」と「がめ煮」は、同じ物だという事。納得!「がめ煮」は、私が育った、九州北部で使われる名称だそうです。「がめ煮」は、福岡の郷土料理で、数え切れないほど食べてきたお料理。朝鮮出兵の豊臣秀吉軍が、博多に幕営した時、すっぽんを捕まえて野菜と一緒に煮て食べたのが、「がめ煮」のルーツとか。
ただ、私にとっては、がめ煮は、お正月のお料理と言うよりは、日常生活の家庭料理という感覚しかなかったので、実は、がめ煮が、お節の一部だったこと、初めて知ったのです。全体的に、地味な色で、決して華やかなお料理ではないのですが、根菜の土臭さがたまらない一品だと思います。そんなわけで、写真の、博多の郷土料理の本の「がめ煮」のレシピを参考に、早速作ってみました。こんにゃくがあれば、もっとよかったのですが。サトイモの代わりに、タロイモ。この本では、もちろんのこと、「鶏肉」なんて呼びませんよ!「かしわ」ですよ!「かしわ」!
仕上がりのお味は、最高!作っていて、と~っても懐かしい香りが。あ~これ、間違いなく、故郷の味!
今まで作ったことのないお料理でも、育つなかで、「出来上がりの味がどうあるべきか」を舌で学んでいれば、将来、大人になって、自分で突然作ってみても、結構うまくいくものなのでしょうね。「旅行中に、一度2度食べて、美味しかった!」というお料理だと、体が味を覚えていないから、再現するのが難しいと言いますか。
こういう所に「育ち」が出るものなんですね~。これ、今後、家庭の味として、子供達に伝えていきたいです。和食に自信のない私にとっては、とても嬉しかったのでございます。
by krkonose
| 2011-01-12 19:20
| お料理・食べ物