2012年 10月 06日
authenticなチェコ人 |
ある日、夕方になって、海風で体が冷えすぎてしまった私は、タラタラ歩く子供達をマーティンに残し、先にキャンプサイトに戻ってくると、、、、
あれ?あれ?何とも聞き覚えのある言葉が聞こえてくるぞ~!
と、向かい側のキャンプサイトの人達の会話に聞き耳を立てていると、やっぱりチェコ語だ!かな~り盛り上がっていて、うるさいのなんのって。大体、飛行機の中とかレストランとかで、声が大きいのは、大抵アメリカ人だし、ケニアで、声が大きいと、地元の人達からひんしゅくを浴びていたのは、ドイツ人だし(ついでにracistともささやかれていた)。チェコ人で声が大きいのは、初めてだぞ~。
そんなわけで、そそくさと、向かい側のサイトに行き、「あの~、もしかして、チェコ語かスロバキア語を話してます?私の夫と子供達も、チェコ人なんです~。だから、あなた達とお話出来たら、きっと喜ぶと思います~。」と、対応してくれた、スロバキア人のお兄さん(写真、後列の丸坊主)に言うと、「それなら、戻ってきたら、僕達のサイトに立ち寄っていいからね~」とのこと。
しばらくして、海から帰ってきたマーティンに、そのことを話すと、そそくさと、チェコ人グループのキャンプサイトに赴いた。男性4人女性3人、プラス、我が家と同じ年の女の子2人。それからの2晩というもの、娘たちは、夕方になると、チェコ人グループのサイトにそそくさと赴き、お食事を分けてもらったり、お菓子をもらったり、遊びまくりで、かな~り楽しかったよう。
そのお食事も、「キャンプは宿泊の手段」としか考えていない我が家とは正反対で、何日もたれに漬け込んだお肉のグリル。プラス、子連れの一家を除くと、ブルックリンに住む人達なので、ソーセージからマスタード、お菓子、あらゆるものが、チェコ食料品店で買っているもの。だから、我が家とは、「食の格」が異なりました。そりゃ~、我が娘達も、さっさと彼らの行ってしまうわけだ。はい。
子連れの一家も、以前は、ブルックリンに住んでいたそうで、さすが、都会人。皆、日本料理が好きで、お寿司とか、海藻サラダのファンとのことでした。同じチェコ人でも、マーティンの御両親とは大違いだわ。
私も、日本のビールをいただいたり、ワインを共にしたり、覚えたばかりの、「have」という動詞の活用を披露して、褒めてもらったり。夜だったからなのか、お酒が入っていたからなのか、初対面の人達なのに、かな~りリラックスしてしまい、楽しいひと時を。
ルツカは、同じ年のニコルちゃんと遊んだのが楽しすぎたようで、チェコ語を話せる女の子の存在が嬉しかったのか、未だに、二コルちゃんと会いたいと言っている。
さて、このチェコ人&スロバキア人1人達。キャンプ場に生えている、食べられるキノコをきちんと採って、紙の箱(これポイント)に集めていて、「明日の朝、卵と一緒に炒めて食べるのよ~」と、喜んでおりました。
「実は、あそこにもあるのよ~。ここにもあるのよ~。」と、まあ、マッシュルームにめざといと言いますか、マッシュルームのありかを、隅から隅まで把握していて、それをきちんと覚えている!心から感心したんです。
彼らの数日前にキャンプサイトに到着した時、マーティンも、その、下が黄色いキノコを見て、「これ、食べられるキノコのようだけど」と思ったのですが、同じ様に見えても、ヨーロッパの種と北米の種では、全然異なるものかもしれないからと、用心で手を付けなかったんです。だから、北米の種でも、「匂えば分かるんだ!」と、確信を持ってキノコ狩りをする彼らの行動に、何とauthenticなチェコ人なんでしょう!と感心しました。
私が気に入った、写真後列の、スロバキア人のお兄さん。「私の夢は、9月にチェコに行って、キノコ狩りをすることなんです~。」と言うと、子供の頃、おじいさんと朝早くキノコ狩りに行った思い出とか、おじいさんが教えてくれた、とても珍しいキノコのこととか、色々語ってくれました。その話に、もうとっても感動して、「きゃん素敵!」状態の、べた褒めな私でした。
by krkonose
| 2012-10-06 11:18
| 異文化