2008年 07月 31日
世にも恐ろしいジュエリー販売の世界 |
2004年12月のこと。2人で日本に帰って、結婚の承諾を私の母からもらおうという計画の私達。日本へ経つ前の最後の週末、2人でフードコートでお昼をしていたら、ふとマーティン、「婚約指輪を買おう!」 当時博士課程の学生だったマーティン。「そんなお金あるの~?」と私。
チェコでは、婚約指輪の習慣が無いらしく、結婚指輪は金のバンドが通例らしいです。ヨーロッパのカップルは、金のバンドが多いような。家も例に漏れず、金のバンドに、内側にお互いの名前と結婚記念日が彫ってあるシンプル系。アメリカ式の、婚約指輪と結婚指輪を(しかも両方ぎらぎらダイアが付いていたりして)重ねて付けるスタイル。指輪が歩いているようで、私のスタイルではありません。
というわけで、2人で市内のショッピングセンターや個人経営の宝石店を数ヶ所廻ることにしました。私達より少しだけ前に結婚した、ジュエリー好きの友人が、熱唱してくれた、ダイアの質を見極めるための「3C」。お店でも、さんざん説明していただきました。
Cut
Clarity
Color
中には、顕微鏡のようなものまで出してきて、ダイアの詳細を見せてくださったお店も。
そして、「今購入しなかったら、この指輪、もう売れてしまうかもしれないから、前金を払ってくだされば、取っておきます。」といった、商売根性丸見えの戦略。
カットはまあまあだけど、色は良いとか。透明度はいいけど、色がいまいちとか、そういうことばかり考えて、精神的に疲れてしまいました。それから、サイズも。すべてが完璧で大きな石は、ものすごい値段なのです。
更には、「今婚約指輪では、このレベルのダイアを買っておいて、将来の結婚記念日に、石だけもっと高いものに取り変えることができます」とか!(指輪って、宝石の値段ではなく、その時のロマンチックな思い出を残すためにあるんじゃないの?将来、石を変えるなんて、ロマンチックのかけらもあったものじゃない!) 物質主義のアメリカを感じたこわ~いお言葉でした。
見終わったら、もう夜10時近く。私達の感想:
「宝石屋なんて、出来るだけ質の高い石を、出来るだけ大きな石を、いかに、出来るだけ安く買うかにしのぎを削る、ロマンスのかけらもない世界」
元々宝石にあまり興味のない私達。2人して、うんざりしたのです。
というわけで、翌朝、一番最初に訪れた、とある宝石店に戻りました。その宝石店、世界中に支店がある老舗だけあり、押しつけがましい店員なんていないし、店員の皆さん、親切で礼儀正しく、とてもフレンドリーで、3Cよりも、「思い出を作ること」を重視しているのがよく感じられました。
アメリカでは、石がひとつ付いたスタイルか、バンドに小さな石が数個付いているのが、婚約指輪の基準なのですが、そういう基準にとらわれず、そのお店で見つけた、自分の心に響く指輪2点をもう一度見てみました。一つは、左右非対称の螺旋ハート型で、もうひとつは、四つ葉のクローバーの様な型。両方とも、小さなダイアが散りばめてありました。私が、前日、最初に惹かれたのがハート型。マーティンは、このハート型の分は、あまりにもスイートすぎるので、あまり好きではなく、クローバーの方が良いのではと言っていたのです。どちらもとても素敵で、判断に迷いました。
ところが、実際に指にあててみると、ハートの型の方が、圧倒的に、私の指や雰囲気にマッチして映えると、マーティンが感心!洋服でも何でも、見た感じと、体につけてみた感じは、全然異なるから、当たり前のようで、これがまた不思議。店員さんに祝福されながら、ハート型の方を買いました。その後、ほっとして2人で、お昼をとったレストランで、マーティンは私の手をとって言ってくれました。「このハートの指輪は、君の心そのものだよ!」 生涯心に残るロマンチックな瞬間となりました。
話は本題に、「ジュエリーは、値段ではなく思い出」というのが、私のモットーです。(おのろけ話のように聞こえてしまったらすみません。)
チェコでは、婚約指輪の習慣が無いらしく、結婚指輪は金のバンドが通例らしいです。ヨーロッパのカップルは、金のバンドが多いような。家も例に漏れず、金のバンドに、内側にお互いの名前と結婚記念日が彫ってあるシンプル系。アメリカ式の、婚約指輪と結婚指輪を(しかも両方ぎらぎらダイアが付いていたりして)重ねて付けるスタイル。指輪が歩いているようで、私のスタイルではありません。
というわけで、2人で市内のショッピングセンターや個人経営の宝石店を数ヶ所廻ることにしました。私達より少しだけ前に結婚した、ジュエリー好きの友人が、熱唱してくれた、ダイアの質を見極めるための「3C」。お店でも、さんざん説明していただきました。
Cut
Clarity
Color
中には、顕微鏡のようなものまで出してきて、ダイアの詳細を見せてくださったお店も。
そして、「今購入しなかったら、この指輪、もう売れてしまうかもしれないから、前金を払ってくだされば、取っておきます。」といった、商売根性丸見えの戦略。
カットはまあまあだけど、色は良いとか。透明度はいいけど、色がいまいちとか、そういうことばかり考えて、精神的に疲れてしまいました。それから、サイズも。すべてが完璧で大きな石は、ものすごい値段なのです。
更には、「今婚約指輪では、このレベルのダイアを買っておいて、将来の結婚記念日に、石だけもっと高いものに取り変えることができます」とか!(指輪って、宝石の値段ではなく、その時のロマンチックな思い出を残すためにあるんじゃないの?将来、石を変えるなんて、ロマンチックのかけらもあったものじゃない!) 物質主義のアメリカを感じたこわ~いお言葉でした。
見終わったら、もう夜10時近く。私達の感想:
「宝石屋なんて、出来るだけ質の高い石を、出来るだけ大きな石を、いかに、出来るだけ安く買うかにしのぎを削る、ロマンスのかけらもない世界」
元々宝石にあまり興味のない私達。2人して、うんざりしたのです。
というわけで、翌朝、一番最初に訪れた、とある宝石店に戻りました。その宝石店、世界中に支店がある老舗だけあり、押しつけがましい店員なんていないし、店員の皆さん、親切で礼儀正しく、とてもフレンドリーで、3Cよりも、「思い出を作ること」を重視しているのがよく感じられました。
アメリカでは、石がひとつ付いたスタイルか、バンドに小さな石が数個付いているのが、婚約指輪の基準なのですが、そういう基準にとらわれず、そのお店で見つけた、自分の心に響く指輪2点をもう一度見てみました。一つは、左右非対称の螺旋ハート型で、もうひとつは、四つ葉のクローバーの様な型。両方とも、小さなダイアが散りばめてありました。私が、前日、最初に惹かれたのがハート型。マーティンは、このハート型の分は、あまりにもスイートすぎるので、あまり好きではなく、クローバーの方が良いのではと言っていたのです。どちらもとても素敵で、判断に迷いました。
ところが、実際に指にあててみると、ハートの型の方が、圧倒的に、私の指や雰囲気にマッチして映えると、マーティンが感心!洋服でも何でも、見た感じと、体につけてみた感じは、全然異なるから、当たり前のようで、これがまた不思議。店員さんに祝福されながら、ハート型の方を買いました。その後、ほっとして2人で、お昼をとったレストランで、マーティンは私の手をとって言ってくれました。「このハートの指輪は、君の心そのものだよ!」 生涯心に残るロマンチックな瞬間となりました。
話は本題に、「ジュエリーは、値段ではなく思い出」というのが、私のモットーです。(おのろけ話のように聞こえてしまったらすみません。)
by krkonose
| 2008-07-31 18:08
| ファッション